婚活で専業主婦希望の女性が増える理由
昔は結婚したら女性は家庭に入るもので、専業主婦が当たり前でした。
それが戦後の高度成長期なども手伝って、女性もバリバリ仕事をする時代がやってきて、男女雇用均等法という法律もできました。
女性でも有能な人は会社で地位を与えられることになり、共稼ぎという形態が自然と確立していきました。 そうなると、女性は家庭に入るもので、家事・育児は女性がやって当たり前という教育を受けて育った男性との間で、結婚後に仕事を続けるかどうかという論争が繰り広げられるようになりました。
結婚する時に専業主婦希望という女性は、どんどん減ってきてしまったのです。 結婚の条件に「仕事を続けさせてくれること」という女性が増えました。
ところがバブルが弾けて日本全体が不景気になってしまってからは、男性だけの稼ぎでは家計を支え切れなくなってしまいました。 そこで、最近ではプロポーズする時に「仕事を続けてくれるよね？」と聞くパターンが多いと言うのです。
その反面、内閣府の意識調査によると、結婚後に専業主婦希望するという女性が、20代にとても多くなっているそうです。 高学歴でキャリアのある女性でも専業主婦希望なのだそうです。
自分の母親が専業主婦で幸せに生活をしているのを目の当たりにしている女性は、専業主婦に憧れます。 家事や育児で忙しい上に仕事もしていた母親に育てられた女性は、もっと専業主婦に憧れるといいます。
また、景気が悪い現状で、非正規雇用で働いている女性は、安定した生活を求めて婚活の時に専業主婦希望と言います。 婚活の際に結婚後は仕事を続けることを条件としている女性が多かった1980年代、女性の8割は正社員だったのですが、現在は5割程度ということも大きく関わっていると思えます。
しかし、男性の正社員率も同じように下がってきている上に、収入自体が少なくなっているので、専業主婦希望の女性を選ばない傾向にあります。 今の女性は、時代が変化しているのに、なかなか現実を直視できない人が多いようです。
一生懸命婚活しているのに、なかなか相手が見つからないという女性は、もう一度自分の結婚に対する条件を見直してみてはいかがでしょうか？ 自分では高望みをしていないつもりでも、現実からかけ離れた要望を出しているのかもしれません。