婚活女性が求める三平とは
今の婚活女性中の女性の理想は「三平(さんぺい)」だと言います。
これは、「平穏な性格」「平均的な外見」「平均的な年収」の3つの条件を満たす男性を求めているというのです。
バブルの時代に流行った「高学歴」「高収入」「高身長」を備えたいわゆる「三高」とは違い、穏やかな性格で、そんなにイケメンでなく、そこそこの収入がある男性ならそれでいいというわけです。
バブルの頃の女性は、有名大学を出て一流企業に勤めているイケメン男性と結婚して専業主婦になり、贅沢な暮しをさせてもらうという考え方をしていました。
ところが、現代の婚活女性のほとんどは、年収の高さではなく、安定した職についているかを重視していて、結婚後に自分が仕事を辞めようとは全く思っていません。 共稼ぎは当たり前で、夫婦で生計を立てていけばいいと考えています。
「三平」思考の女性たちは、共稼ぎが当たり前なので、家事分担も当たり前と考えています。 そのため、性格が平穏である必要があるのです。 自己主張の強いタイプの男性では、家事などを快くやってくれない可能性もあるからです。
バブルの頃の「三高」に比べると、今の婚活女子はかなり結婚相手に求める条件が控えめになっているのだから、さぞかし成婚率が高くなっているだろう…と思うと、実はそうでもないようです。 一番のネックは「平均的な年収」というところです。
国税庁の調査結果によると、民間企業に勤めている男性の平均年収は500万円程度ですが、婚活女性の考える平均年収は680万程度というのです。 年収の多さを望まないと言っているのに、理想と現実の差が約180万円もあります。
年齢別の平均年収を見てみると、20〜24歳が約270万円、25〜29歳が約370万円、30〜34歳が約440万円、35歳〜39歳が約500万円なので、婚活中の若い女性は自分の年齢と同じくらいの男性では、理想の年収には程遠いということになります。
結局、景気が悪くなってしまった現代でも、内容の差はあれど女性が結婚相手に求める要望というのは、やはり高いものになるというのが現実なのかもしれません。 「三平」という控えめな言葉の裏には、自分の都合のいい相手と結婚したいという女性の願望が伺えます。