今「農家の嫁」が見直されている理由
かつて「嫁ぎたくない家No.1」と言ったら「農家」でしたね。
農業を営む家の跡取り息子は結婚できないとまで言われ、テレビ番組でも「農家の嫁不足」を解決すべく婚活に励むという特集が組まれたほどです。
確かに農家に嫁いだ嫁が自分だけのんびりテレビを見ていられるはずもなく、それもかなりハードな農作業をほぼ年中休みなく手伝わなければならない、しかも田舎は因習が強く、尚且つ姑たちと同居の場合が殆ど・・・となれば、嫁ぎたいと思う女性が少ないのも無理はないかもしれません。
しかしその一方、実は最近の婚活の傾向として、農家に嫁ぎたいという女性が徐々に増えつつあるのだとか。
その大きな理由となっているのは昨今の不況で、不況に弱いサラリーマンより収入の良い農業従事者の方が安定した生活が送れると判断する女性が増えているからだそうです。
それに加え、「農業をするギャル=ノギャル」という言葉を生んでブームの火付け役となった藤田志穂さんのプレゼンテーションによって、今まで「キツイ・ツライ」というイメージしかなかった田舎の暮らしが、都会に住む女性の目に魅力的に映るようになったことも、婚活傾向の変化の原因となっているようです。
また、慌しい都会の生活より、自然に囲まれて自給自足体勢で生活する田舎暮らしに憧れを持つ女性もいます。
実際、農業は「体力的にキツイ」かもしれませんが、都会の会社員は「精神的にキツイ」ということもあり、どちらを「マシ」と思うかは、人それぞれなのではないでしょうか。
このように、かつて嫁不足に悩んでいた農家は今状況が変化しつつあり、静かなブームを呼んでいるのです。