今も昔もある家族書
結婚に至るまでの過程は、その時代時代によって変わってきました。
戦前戦後の結婚とはいわゆる"家同士の縁結び"という風習が強く、親同士が結婚を決めたり、親の勧める相手とお見合いをするといったような過程を踏んで結婚する人たちが多かったようです。
親同士・家同士の結婚を過ぎると今度は「一生添い遂げる相手は自分で決める」という流れが大きくなり、次第にお見合いなんてナンセンスだという風潮があらわれ、お見合い結婚は段々と数が減っていきました。 そしてここ数年「お見合い」の良い点が見直され、積極的に参加する人が増えてきています。
一概にお見合いと言いましても、バリエーションが増え1対1のお見合いだけでなく、複数人の男女が集まって開かれるパーティー形式の婚活イベントも登場しました。また、過疎化や若い人の転出が進む自治体では、町おこしのイベントの意味合いも含むイベントを自治体が主催する街も少なくありません。
現在のお見合いは一昔前のように厳格でしきたりに厳しかったものとは一転、誰でも気軽に参加しやすいものとなりました。
しかし今も変わらずに「家族書」を書かなければならないお見合いが存在することも確かです。 皆さんは家族書がどのような物かご存じでしょうか?
家族書とは自分の家族構成や家族の氏名や勤務先などを記入するもので、相手も同様に家族書を記入し互いに交換します。 つまりは自分の家族のことを相手に知ってもらうためのものです。
お見合いの形が大きく変わっている今でも、昔からの風習である家族書というものが存在し活用されているということは、やはりどの時代でも結婚においてお互いの家同士の付き合いもとても大事だということが分かりますね。